低学年のうちに育てたい「学ぶ姿勢」とは何か

低学年のうちに育てたい「学ぶ姿勢」とは何か

低学年のうちに何を身につけてほしいかを考えると、学力だけでよいのか迷うことがあります。

計算や読み書きはもちろん大切ですが、それと同じくらい、分からないことに向き合う姿勢や、自分の考えを持とうとする姿勢も、その先の学びを支えていきます。テストの点では見えにくくても、学び方の土台として残る力です。

学ぶ姿勢が育つ子は、うまくいかない場面でも自分から向き合い直す力を少しずつ身につけていきます。低学年のうちに大切にしたいのは、その土台になる感覚です。

この記事を監修した人
みらい人材ゼミナール塾長 大依
大依広宣
みらい人材ゼミナール塾長

AppleとGoogleの認定教育者。デジタル庁のデジタル推進委員。名古屋大学で教育方法学研究に取り組んだ探究学習の専門家。子どもが自分で問いを持ち、考えたことを言葉にできる学びを大切にしています。

この記事でわかること

この記事では、次のことをお伝えします。

  • 学ぶ姿勢とは、どんな姿のことか
  • 答えを急がない時間の意味
  • 家庭でできる関わり方
  • その姿勢は学校の学びにもつながる
  • みらゼミが大切にしていること
みらい人材ゼミナール塾長 大依
大依塾長

子どもが自分の言葉で考えようとする場面は、日々の会話の中にたくさんあります。家庭でうまくいかない日があっても、問いを大切にする姿勢は少しずつ伝わっていきます。

学ぶ姿勢とは、どんな姿のことか

学ぶ姿勢という言葉は、少し広く聞こえるかもしれません。けれど、低学年のうちに大切にしたいのは、とても身近な姿です。分からないときにすぐ投げ出さずに少し考えてみること。気になったことを「なんでだろう」と思えること。うまくいかなかったあとに、もう一回やってみようとすること。そうした姿の積み重ねが、学ぶ姿勢になっていきます。

ご家庭で子どもと向き合っていると、こんな場面はありませんか。

  • どう答えればよいのか、その場で迷ってしまう
  • 急いでいると、会話を早く終わらせたくなる

こうしたやり取りは、多くのご家庭にある自然な場面です。

早く正解できることも大切です。ただ、それだけでは学びは続いていきません。答えが出ない場面に出会ったときに、立ち止まって考えたり、人に聞いたりしながら向き合う力があると、その先の学びがしっかりしてきます。

低学年の時期は、学力の差よりも、学びへの向かい方の差が少しずつ出てくる時期でもあります。分からないことを怖がりすぎずに向き合えるか、自分の考えを言ってみようと思えるか。そこが、あとから大きな違いにつながっていきます。

学ぶ姿勢は、生まれつき決まっているものではありません。日々のやり取りや学びの中で、少しずつ育っていくものです。

答えを急がない時間の意味

子どもが考えている途中で止まっているように見えると、親としては助けたくなります。早く教えてあげたほうが前に進めるように思えることもあります。それでも、答えを急がない時間には意味があります。

すぐに答えが出ない時間があると、子どもは「どうしたらいいかな」と自分の頭の中を動かしやすくなります。その時間の中で、比べたり、考え直したり、言葉を探したりしています。そこが、ただ教わるだけでは育ちにくい部分です。

何でも早く分かる時代だからこそ、考えを止めずに持ち続ける力はますます大切になります。答えを知ることと同じくらい、分からない場面で考えてみることに意味があります。

答えを急がないことは、子どもを放っておくことではありません。考える時間を守りながら、必要なときに支えることです。その違いが、学ぶ姿勢の育ちに関わってきます。

同じ場面でも、言葉の選び方が変わると子どもの反応は少しずつ変わっていきます。

つい起こりがちなこと

  • 大人が先に答えを言ってしまう
  • 会話がすぐに終わってしまう

学びにつながりやすい関わり

  • すぐに答えを言わず、子どもの言葉を待つ
  • どう思ったのかを聞いて会話を続ける

家庭でできる関わり方

家庭でできることは、難しいことではありません。「どうしてそう思ったの?」「どこで迷ったのかな」と声をかけるだけでも、子どもは自分の考えを出しやすくなります。答えを言う前に、考えを聞いてもらえる時間があることに意味があります。

できたときだけではなく、迷いながら取り組んだときにも言葉をかけることが大切です。「最後まで考えたね」「そこでやめなかったんだね」と見えていたことを返すと、子どもは結果だけでなく、取り組んだ時間にも意味を感じやすくなります。

うまくいかなかった日には、「今日はここがむずかしかったね」と受け止めるだけでも十分です。正解できたかどうかだけで終わらせず、その日の学び方に目を向けてもらえると、子どもは前より安心して学びに向かいやすくなります。

毎回理想通りに関われなくてもかまいません。大切なのは、家庭の中に「考えてみていい」「分からなくてもやり直していい」と感じられる時間を少しずつ増やしていくことです。

その姿勢は学校の学びにもつながる

学ぶ姿勢が育つ子は、学校の学びでも受け身で終わりにくくなります。分からない問題に出会ったとき、すぐに諦めるのではなく、もう一度見てみたり、どう考えたかを話してみたりしやすくなります。

国語では、登場人物の気持ちを自分なりに考える場面で力が働きます。算数では、答えだけでなく考え方を話す場面で力が働きます。学ぶ姿勢は、教科を分けずに学び全体を支える力でもあります。

低学年のうちに「分からないことがあっても大丈夫」「考えたことを言っても大丈夫」と感じられる子は、その先も学びに向かいやすくなります。学力はあとから伸びていく部分もありますが、学びへの向かい方は早い時期から少しずつ育っていきます。

学ぶ姿勢がある子は、できることが増えるから前向きになるだけではありません。前向きに向き合えるから、できることも少しずつ増えていきます。

みらい人材ゼミナール塾長 大依
大依塾長

ご家庭での関わり方と教室での学びがつながると、子どもの言葉や表情は少しずつ変わっていきます。ここからは、みらゼミが授業の中で大切にしていることをお伝えします。

みらゼミが大切にしていること

みらい人材ゼミナールでは、子どもが自分で問いを持ち、考え、伝える学びを大切にしています。探究学習の中で、自分の問いをもとに調べ、考え、言葉にする時間を重ねることが、これからの時代の学びにつながると考えているからです。

教室でも、ただ答えを覚えるだけでなく、どう考えたのかを大切にしながら学びを進めています。うまくいかなかった場面でも、自分の考えを出してみることに意味があると感じられると、子どもの学ぶ姿勢はしっかり育っていきます。

家庭の会話と教室での学びがつながると、子どもは前より安心して学びに向かいやすくなります。低学年のうちに育てたいのは、学力の前に、その土台になる学び方だと私たちは考えています。

みらゼミでは、子どもが自分で問いを持ち、考えたことを言葉にしていける授業を大切にしています。

ご家庭での関わり方とあわせて、子どもの学び方を育てる場を探している方は、ぜひ授業の雰囲気をご覧ください。

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